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★ Aurex speaker system MODEL SS-510
オーディオの一つの時代をつくったAurex speaker system MODEL SS-510 が生み出すもの♪
Aurex の名のもと今までのTOSHIBAブランドで築いた確かなオーディオ歴からのさらなる前進を込めた時代を担う本腰のオーディオへの新たな装いでここに登場する。 その代表格とも言えるこのスピーカーは、今までの装いとは全く別にするように、オーレックスとしての存在感を一つの「オーディオ専門メーカー」を意味する世に登場した証の一つでもあります。
私はこのスピーカーを初めて見た時の感想が今でも記憶にはっきりと残っている。 時は73年頃にさかのぼる。
かつて東芝のスピーカーと言えば自社開発した「コーンケーブ」のウファ―をはじめとするコーン型スピーカーの先端部分である「保護キャップ」=つまり防塵キャップ部分の出っ張りを、まさにそれを逆さまにしたような形で中心部分が凹んでいる。これが東芝スピーカーの確固たるイメージがあるのです。 当時の広告からもそこを結構うたってきている事でイメージがつくものがありました。 確かにどれもどの製品も皆コーンケーブ型に統一されて、観ればすぐにTOSHIBA製である事が一目瞭然、その中心をへこます事で高域とのつながりに濁りの無いスムーズな音質が得られるとした新開発でありました。
そんな流れをAurexブランドになって新たに組み込んだこのSS-510にもその技術は受け継がれ、見事に真新しいユニット群の中にしっかりと「コーンケーブスピーカー」が並ぶ3ウエイシステムであります。 この時代、オーディオも大きく前進の一途を走り続ける中で、大きく装いも今までの形から脱皮させて新しいデザインのもと、各社こぞって新時代を促すあか抜けたデザインのオーディオが出始めた時でもありました。 その1番に衝撃だったのはあのYAMAHAからのNS-1000Mが登場した時には、何とも魅力的で真新しい黒に包まれたベールのままのようなスピーカーは唖然とするくらいの今までの木製家具調に統一されて来たスピーカーのイメージをまったく変えてしまう衝撃さがありました。 そのすぐ後にはVICTORから明るいイメージの都会的な感覚が漂うSX-3は見る人に「これがスピーカーか!」と、白木に包まれた面だけで構成されるデザインに誰もが新しいオーディオへの感覚を抱いたに違いないでしょう。
実は、こう言ってはなんだけど、
冒頭の「私はこのスピーカーを初めて見た時の感想…」の意味には、このVICTOR SX-3の姉妹機と思わせるくらいのデザインがとても近くて、間違えるほどと言ったら言い過ぎだけれども、それくらいに同じ感覚での登場にとても印象が残るスピーカーの一つとなりました。
そんな思いの中で友人宅にAurexのオーディオコンポーネントの一式が揃えたと言うので観に行ったのがあって、その時にこのSS-510が間近で見る事となり、部屋の上の方に横向きにして設置されていたのをいつもこのスピーカーを見るたびにその光景を思い出されるものとなります。
今のこちらを見てもその姉妹機とした互いのデザイン感覚は続いていて、SX‐3との世に出て来たあの大きく変わるとしたオーディオの世界にそのまま通じるものがあって、このSS‐510はなんと言っても73年オーディオ時代を思わせるスターだと感じています。
その大きな特徴を描き出したのがこの「プレッシャーバランス方式」のエンクロージャーにある
さて、SS-510は当時のその音づくりにおいて自社の中で、機械データだけに委ねず耳の試聴に先ずは重きを置く設計思想を展開し、その上での物理的な数字による特性からの音質決めを徹底している。 低域にはビクターのSX-3と同じく25cmコーン型でコーンケーブウーファーを搭載。エッジもこの時の独自開発である「ラジアルエッジ」を採用されたAurex誇るブランド性をここに表しています。 中域にに関しても12cmコーン型コーンケーブスコーカーで統一。 スピーカーの前面に音響拡散フィルターを装備することで指向特性の拡大を図っています。 高域はSX-3でもみられますように3cmソフトドーム型トゥイーターが設置されるなど時代的にドームの採用はこの辺りからいよいよ始まって行くのであります。
ただ、VICTORのSX‐3と大きく異なるのがエンクロージャーの機構の事で、SX-3は完全密閉型と比べ、こちらは耳にした事が無いような名称の「プレッシャーバランス方式」のエンクロージャーである事です。
プレッシャーバランス方式は、実は密閉型に近い効果を持ちつつも開けてある「バッフルのポート」がある事で機構的には「バスレフ型」にも置かれる不思議な機構の珍しい形を採用した事です。 これは耳では聞けないとする可聴帯域外の不要振動だけを取り出してそれをこのポート部分から逃がすと言う手品みたいな機構で、そのスピーカー内の「内圧」の一定的なバランスを保つよう設計されていて、何ともメーカーの説明によれば「密閉型のこもり」の解消と「バスレフ型のブーミー」さを抑えるとするまさに夢の機構を生み出したSS-510が存在した事になります。 ただ、私の感想を申し上げますと、人の耳で確認出来る音の可聴範囲のところでの安定化ならわかりますが、その実際は人の耳では聴こえないとする「可聴外範囲」の部分のこうした機構が果たしてどれくらいの影響なのか?が正直ありますので、まあ~、そこは聴いても分からないかもしれませんが、新しく必要あっての開発だろうから…の程度でおさめておくのが良いのではないかと感じてはいます。あとは皆さまのお耳での解釈でその価値を見出して頂けたらが良いかと言う事で。
【商品の説明】
今日はこうした70年代の大きく前進の中で生まれた印象付けるAurexからの最も代表格と言ってもいい位のスピーカーシステムです。
あの時の思いに触れて、その時のオディオ時代の形に感じるこちらのSS-150を愛でる思いの方にぜひご紹介したい佳きスピーカーを出品します。
ブランド、メーカー:Aurex 型番:SS-150 タイプ:3ウエイ 3スピーカー ブックシェルフ プレッシャーバランス型 外形寸法幅345x高さ590x奥行325mm 重量15.5kg
【商品の
動作品の品
各ユニットよりしっかりと鳴っております
【ご注意】キャビネットは経年によるところの生活傷はありますが大きなダメージの無い通常レベルの品と考えております。 ヴィンテージ
______________________________________________________________________ 【出品にあたって】 品にご理解ある方。